AWS Migration HubでDMSのマイグレーションをトラックする

AWS Migration HubでDMSのマイグレーションをトラックする

Clock Icon2017.08.21

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こんにちは、菊池です。

AWS Summit 2017 New Yorkで発表された新サービス、AWS Migration Hubは、AWSへの移行をサポートするダッシュボードを提供します。

[新サービス]AWS Migration Hub[AWS]

今回は、このAWS Migration Hubで、Database Migration Service(DMS)によるデータベース移行をトラッキングしてみました。

Migration Toolへの接続

まずは、Migration Hubから、移行ツールであるDMSに接続します。

Migration Hubのコンソールを開き、[Tools]を選びます。対応している移行ツールが出てきますので、その中から[Database Migration Service]を探します。すると、DMSのパネル表示の右上が[Not connected]の状態となっています。

mh-dms-001

Migration HubでDMSを管理可能にするためには、IAMロールを作成し、権限を付与します。

IAMのコンソールへ移動し、IAMロールの新規作成を行います。ロールタイプは後から変更しますので、とりあえずAWSサービスロールの、[Amazon EC2]を選んで進みます。

mh-dms-002

ポリシーは、[AWSMigrationHubDMSAccess]を選択します。

mh-dms-003

ロール名です。[migrationhub-dms]と入力します。このロール名が自動で使用されますので、間違いの内容に入力しましょう。

mh-dms-004

作成できたら、このロールの信頼関係を編集します。

mh-dms-005

ポリシードキュメントに、以下のJSONを記述し、更新します。

{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [
    {
      "Effect": "Allow",
      "Principal": {
        "Service": [
          "dms.amazonaws.com"
        ]
      },
      "Action": "sts:AssumeRole"
    }
  ]
}

mh-dms-006

[信頼されたエンティティ]に、dms.amazonaws.comが表示されればOKです。

mh-dms-007

すると、Migration Hubのコンソールで、DMSが[Connected]となります。これで準備OKです。

mh-dms-008

移行の実行

それではデータベースの移行を実施していきます。

この時点で、Migrateの[Updates]メニューには、DMSが表示されてます。

mh-dms-009

移行する対象として、以下のブログエントリで紹介したMongoDBからDynamoDBへの移行を実行して試してみます。

[DMS] MongoDBのデータをDynamoDBにレプリケーションする

移行作業については、上記の記事を参照ください。

DMSのタスクを開始すると、以下のように先ほどのUpdatesに移行元(Source)のサーバが表示され、ステータスが[In-progress]となりました。

mh-dms-010

[Discover]の[Servers]にもソースサーバが表示されています。Migration Hubはオレゴンリージョンのサービスですが、東京リージョンのDMSインスタンス/タスクもトラックできるようです。

Migration Hubでは、Applicationのグループで移行を管理しますので、サーバをグループ化します。

mh-dms-011

サーバを選択し、[Group as application]に進みます。新しいApplicationにグループ化します。

mh-dms-012

グループ名、説明を入力して保存しました。

mh-dms-013

すると、[Applications]のリストに、作成したグループが表示されます。

mh-dms-014

これを選択すると、以下のようにサーバごとのステータスをトラッキングできます。(今回は1台ですが、グループに複数サーバがあれば、並んで表示されます。)

mh-dms-015

よく見ると、グループのステータスが[Not started]ですので、[Change status]から変更します。

mh-dms-016

[In-progress]になりました。

mh-dms-017

しばらくして、DMSのマイグレーションが完了すると、サーバのステータスが[Completed]に遷移しました。

mh-dms-018

グループの全てのサーバの移行が完了したら、先程と同様に[Change status]でグループのステータスもCompletedに変更できます。

mh-dms-019

これで、マイグレーションのトラッキングが完了です。

最後に

AWS Migration Hubで、DMSによるデータベースの移行をトラッキングしてみました。

今回は1つのマイグレーションで試しましたが、複数の移行が並行して実行されるような大規模なケースでは、全体の状況を一目で把握できます。

参考リンク

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